慧日寺跡
えにちじあと会津仏教文化発祥の地「国指定史跡 慧日寺跡」
慧日寺は、今からおよそ千二百年前、南都で法相教学を学んだ後に都を離れ、理想の修行の地を求めてはるか東国へと錫を振った僧「徳一」が平安時代初めに最初に開創した寺院です。
明治初めに廃寺となった寺跡は、昭和45年に国史跡に指定され、現在町により史跡整備事業が行われています。隣接する磐梯山慧日寺資料館では、慧日寺に関連する有形文化財・民俗文化財やパネル・模型資料などによってその歴史を紹介しているほか、史跡のガイダンス施設として、慧日寺跡の調査・整備に関する資料も展示公開しています。
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厩嶽山馬頭観音菩薩坐像
磐梯山の西方に位置する厩岳山は、会津地方の馬頭観音信仰の本山として篤い信仰を集めました。山上には観音堂が建ち、馬頭観音坐像が祀られていました。これは会津仏教文化の多様性とその歴史の深さを物語り、自然崇拝を素地とする信仰が仏教に取り込まれていった例です。馬頭観音像は町有形文化財に指定されており、拝観は要連絡です。
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絹本著色恵日寺絵図
15世紀初めごろの作とみられる社寺絵図。中央に描かれた金堂を中心とする多くの伽藍と、参道両側に建並ぶ門前の家並によって慧日寺盛時の広がりを知ることができます。
県重要文化財に指定されており、県立博物館へ寄託中です。 -
白銅三鈷杵
会津に仏教を広めた徳一に関して現存する唯一の遺品ともいえます。
国重要文化財に指定されおり、県立博物館へ寄託中です。 -
不動院龍宝寺不動堂
慧日寺の傍らに建つ修験寺院「龍宝寺」の本堂(不動堂)です。絹本著色恵日寺絵図にも修験の小社がいくつか描かれており、霊峰磐梯山を仰ぐこの地には、古くから多くの修験者が集ったことが知られています。慧日寺は単に仏教のみならず、複雑な宗教形態にあったことを物語っています。
- 名称
- 慧日寺跡
- よみかた
- えにちじあと
- エリア
- 東エリア:磐梯町
- ジャンル
- 国史跡
- 住所
- 磐梯町大字磐梯字本寺八幡4614-5 外
- 交通
- 磐梯町駅より車で3分/ 磐梯河東ICより車で5分
- 駐車場
- あり(50台)
- URL
- http://www.town.bandai.fukushima.jp/site/enichiji/
- ご案内
- 磐梯山慧日寺資料館は、2023年4月10日~11月30日(期間中無休。冬季休業)
開館は9時~17時(受付16時30分まで)
入場料:一般・大学生:500円、高校生以下無料
※史跡慧日寺跡金堂・中門と共通入館券 - お問合せ
- 磐梯山慧日寺資料館
- 電話
- 0242-73-3000