第三十番札所 中田観音
なかだかんのん会津三十三観音第30番札所 ころり三観音の一つ
会津三十三観音第30番札所 曹洞宗普門山弘安寺 中田観音です。
医聖・野口英世の母シカが深く信仰し、息子の火傷治療と立身出世を願い、毎月17日におこもりをする月詣りを欠かさなかったという逸話が、親子の参詣写真と共に堂内に残っています。「会津ころり三観音」の一つで、地域内外から信仰を集め、観音堂内の「だきつき柱」にだきつき念願すればそのおもいは成就されるといわれています。
本尊は千歳桜の伝説となった長者江川常俊の一人娘、常姫の死を弔うために作られたと伝えられています。
十一面観音
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巡り来て四方の千里を眺むれば これぞ会津の中田なるらん
めぐりきてよものちさとをながむれば これぞあいづのなかだなるらん
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弘安寺・弘安寺旧観音堂厨子
弘安2年(1279)に創建されたことから弘安寺と名づけられました。もともとは十一面観音像を祀った厨子です。
本尊が文永11年(1274)頃に鋳造されたことから、同時期のものと考えられます。17世紀に堂外に弁天堂としておかれ、これ以降かなり作り変えられましたが、昭和47.48年に保存修理され、原型に戻されました。
鎌倉期禅宗様で、中央の手法による、貴重なもので国重要文化財に指定されています。
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弘安寺・弘安寺銅造十一面観音及び脇侍不動明王・地蔵菩薩立像
文永11年(1274)に鋳造された観音像。
この観音像には、悲しい伝説が伝わっています。江川長者には、一人娘の常姫がおり17歳の若さで亡くなったことから、供養のため等身大の観音像を鋳造建立したと伝えられています。鋳造は寺より700mほど西側の奥院で行われ、完成した観音像を法用寺へ運ぼうとしたところ、この地で車が動かなくなってしまったことから、観音堂を立て安置し供養したと伝えられています。
十一面観音を本尊として、地蔵菩薩・不動明王を脇侍とした珍しい様式で、国重要文化財に指定されています。
- 名称
- 中田観音
- よみかた
- なかだかんのん
- エリア
- 中央エリア:会津美里町
- ジャンル
- 会津三十三観音 会津ころり三観音 国重要文化財
- 住所
- 会津美里町米田字堂ノ後甲147
- 交通
- 根岸駅より徒歩5分
- 駐車場
- あり(45台)
- ご案内
- 参拝は予約不要・拝観は前日まで要問合せ
[拝観日]個人拝観/月・水・金の10:00から1回のみ 団体拝観(10名以上)要事前相談*どちらも要予約
*どちらも拝観には前日までの予約が必要です。 - お問合せ
- 普門山 弘安寺 中田観音寺務所
- 電話
- 0242-78-2131