第二十一番札所 左下り観音
さくだりかんのん会津三十三観音第21番札所
会津三十三観音第21番札所 臨済宗左下山観音寺 左下り観音です。
山の中腹にある岩を切り開き構築した見事な三層閣で五間四面、高さ四尺八寸、東向きで廻り縁があります。縁先に立てば多く磐梯山を望み、近くに大川の清流を見下ろすことができる景勝地です。
当初の堂宇は、修験道の入行に先立って籠る行堂として建てられたものと推測されます。秘仏の石像にまつわる逸話が今も語り継がれています。
聖観音
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左下りは岩に聳えて懸造り いつも絶えせぬ峯の松風
さくだりはいわにそびえてかけづくり いつもたえせぬみねのまつかぜ
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左下山観音寺・左下り観音堂
岩を切り開いて構築した見事な三層閣で五間(約9メートル)四方、高さ四丈八尺(約14.5メートル)、東向きで廻り縁があります。天長7年(830年)に徳一大師が建立しされたと考えられ、柱は円柱で、柱上台輪錫杖型絵様繰型、頭貫鼻絵様繰型には、奥会津独特に鋭い形態を伝え、斗繰の小さい平三斗は古様を示します。
また、延文3年(1358)には芦名家の家臣富田将監祐義より修復されたと伝えられています。県重要文化財に指定されています。 -
無頸(くびなし)観音
本尊は聖観音ですが、本尊のほかに石像の無頸(くびなし)観音が安置されています。
延長年間(923~929年)頃、越後からの追手から逃れてきた者が、この観音堂に身を潜め、助かることを一心に観音に念じたが、やがて追手に捉まり岩上で首を切り落とされてしまいました。しかし、追ってはその首を持ち帰り主人の前に差し出すと、その者の首ではなく観音の石頸でした。首を切り落とされた観音は、その後「無頸(くびなし)観音」といわれ秘仏とし今もなお安置されています。 -
左下り観音への入口
約1,000メートル山道を登ると観音堂があります。だんだんと道が狭くなっていきますが、景色を楽しみながら歩ける配慮が施されています。
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観音堂からの眺望
観音堂からは会津盆地が一望できます。
- 名称
- 左下り観音
- よみかた
- さくだりかんのん
- エリア
- 中央エリア:会津美里町
- ジャンル
- 会津三十三観音 県重要文化財
- 住所
- 会津美里町大石字東左下り1173
- 交通
- 芦ノ牧温泉駅より車で8分。 山の中腹の駐車場より徒歩10分。
- 駐車場
- あり(6台)
- ご案内
- 県道沿いの駐車場をご利用下さい。県道沿い駐車場から徒歩20分。
歩きやすい靴で御参拝下さい。
熊鈴をご持参下さい。 - お問合せ
- 会津美里町観光協会
- 電話
- 0242-56-4882