番外札所三 鳥追観音
とりおいかんのん会津三十三観音番外札所3 会津ころり三観音の一つ
大同2年(807)、奈良より来たりて仏都会津の祖となった法相宗僧・徳一菩薩が「会津西方浄土」として御開創。現観音堂は、慶長16年(1611)の大地震で倒壊後、会津藩家老・岡半兵衛重政により再建。
東から入り参拝後、西より出る全国でも珍しい「東西向拝口」の御堂で、観音様の導きにより西方浄土への安楽往生を祈願したものです。
また、慶応4年8月、戊辰戦争で野沢に出陣の会津藩主・松平容保公が戦勝祈願に訪れたことでも知られます。
聖観世音菩薩
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金剛き山の如きの法の寺 まこと大悲の浄土なるらん
かねこわきやまのごときののりのてら まことだいひのじょうどなるらん
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如法寺観音堂附仁王門
正面にある仁王門も観音堂同様に慶長18年(1613)に会津地震に倒壊した後再建されたもので、入母屋、鉄板葺き、三間一戸、単層門で中世からの工法も随所に見られる貴重なもので、県重要文化財です。
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左甚五郎作「隠れ三猿」
日光東照宮の作品でも有名な左甚五郎が心を込めて刻んだと伝えられる、三匹の猿の彫刻です。
それぞれ「災難より隠れ猿」「災難より逃れ猿」「安楽に暮らし猿」のいわれがあり、三匹目の猿は、牡丹の蕾に似せて隠し彫りされています。
観音の大慈大悲に祈願してこの三猿を探し得れば、固いつぼみが花開くように幸運が開き「福マサル」といわれています。 -
如法寺・木造金剛力士像
県重要文化財の身代りなで仏(金剛力士像)と自分の体を交互になでて、厄除け祈願をします。本仏像は文化財でありながら「仏像は信仰の対象である」ことから特別許可を取り、現在でもなでてお参りすることができます。
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如法寺・木造聖観音立像
鳥追観音のご本尊・木造聖観音立像は県重要文化財。秘仏にて非公開。写真のお前立聖観音坐像の拝観は可能で室町時代の作。
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樹齢1200年の高野槙
鳥追観音如法寺御開創の時に記念植樹されたと伝えられる樹齢1200年の高野槙(コウヤマキ)。東北最大の大きさで県天然記念物。
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福縁結び抱きつき柱
観音堂内の「善男柱」「善女柱」両柱に抱きつき祈願すると観音様のお導きで良縁が頂けると言われています。
- 名称
- 鳥追観音
- よみかた
- とりおいかんのん
- エリア
- 北エリア:西会津町
- ジャンル
- 会津三十三観音 会津ころり三観音 町指定有形文化財 県重要文化財
- 住所
- 西会津町野沢字如法寺乙3533
- 交通
- 野沢駅より車で5分
- 駐車場
- あり(普通車50台、バス10台)
- URL
- http://www.torioi.com/
- ご案内
- 拝観時間:
4月~11月 午前8時30分~午後4時
12月~3月 豪雪地帯のため、閉門の場合があります。お問い合わせください。 - お問合せ
- 鳥追観音如法寺
- 電話
- 0241-45-2061